こわいもの、こわさを知るということは、人にとってとても大切
なことであると思います。
人がよりよく生きていくには、自分を正したり、律したりして
行くことが大事ですが、そのためには何かのかたちで、こわいもの
こわい人をもつことのように、こわさを知ることが必要でしょう。
つまり、学生は先生がこわい、社員は社長がこわいとか子供から
すれば親がこわいというように、人はこわさを知ることによって
正しく自分を保っていけるのです。
こわいものを知らないという人は、行きすぎて失敗したり、
往々にして、他を傷つけたりすることにもなりますね。
しかし、指導者や最高責任者の人たちの場合は、ついその
こわさを忘れがちになるものです。
それは、彼らを叱ったり注意してくれる人がいないからです。
でも、指導者や最高責任者の人たちは、良く考えてみれば
直接にはだれも注意をしてはくれませんが、実のところ
もっと怖い返答があります。
それは、過ちの場合世間の人からのいわば、国民からの罰が
戻ってくるのです。
ですから、そういったこわさを知ることが人には、大切
だと思います。
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